釣りの自粛に意味はあるのか

まずはじめに、お断り。

今回のコロナウイルス感染拡大については、「自分だけは大丈夫」などと考えず、我々一人一人が行動を律することが大切であると考えています。いわゆる「三密」を避け、手洗いや消毒を徹底し、「自分がウイルスのキャリアかもしれない」という自覚のもとに行動するべきだと思っています。

「その上で」のログであることをご承知おきください。

僕が伝えたいのは、思考停止してストレスを溜めるべきではないということと、自分を律することのできない人は自粛するしかないということの二点です。

「釣り」自体が感染拡大につながるのか?

僕はNOだと思っています。

釣りは、人混みの中でするものではないですし、換気のできない密室で行うわけでもありませんし、隣の人とツバを飛ばしながら話すわけでもありません(ハタハタ釣りとかアキアジ釣りとか、そういう特殊なのは除きます)。

家から出て、車に乗って、まっすぐ釣り場に行って、ルアー投げて、釣って、車に乗って、まっすぐ家に帰る、この流れの中に、コロナウイルスを周囲に撒き散らす要因があるとは思えないのです。さらに、マスクをして、要所要所で消毒をするなど、一般的なウイルス対策を行えばなお良いでしょう。

ウイルスを媒介するとすれば、それは「道中」

釣り人が「釣り」に関連する行為でコロナウイルスを撒き散らすとすれば、それは釣り場に向かう道中だと思います。コンビニに寄るだとか、釣具屋に寄るだとか。

そこで、不特定多数の人が触れる商品に自分も触れ、その手を洗わずに口や鼻、眼などを触ってしまうと、感染のリスクが高まります。また、よく換気されていないお店の場合、ウイルスが付着したホコリが浮遊しており、それを吸い込んでの感染ということも考えられます。そして、自分の体の中で増えたウイルスが、別の機会に同じような形で誰かに移り…

もし「釣り人のせいでコロナが拡大する」とすれば、僕は現実的な所としてこのパターンしか考えつきません。

道中の行動を律することで、感染拡大は防げる

お店に入るという行為は釣りの道中に限ったことではありません。日常生活でも、スーパーやコンビニに寄ることはあるでしょう。ご存知の通り、人の出入りが激しいところでは、注意するべき点がいくつかあります。お店に出入りする際は、マスク着用(※)や手指その他の消毒の徹底を行うなど、ウイルスの感染拡大に必要な措置は講じるべきだと思います。

さらに言えば、道中はどこにも寄らず、家と釣り場の直行直帰がベストであると考えています。出かける前に食べ物や飲み物は用意しておき、トイレも済ませておけば、どこにも寄らずに家と釣り場の往復は可能です。もちろん、体調の急変等で止むに止まれずどこかに寄る必要が出ることはあるかもしれませんが、通常の状況であれば決して無理な話ではありません。

これは、裏を返せば、「このご時世に釣りに行くのなら、そのくらいはするべき」ということでもあります。あくまで個人的な考えですが。

※…僕自身は、マスクがウイルス感染を防止できるとは思っていません。ウイルスのサイズは布の目の大きさとオーダーが全然違い、マスクを簡単にすり抜けます。マスクの効果は、せいぜい「ツバを飛ばさない」ことくらいだと思います。あとは、「あの人、マスクつけてない…」と思われないようにするためでしょうか。エチケットですね。

その自粛は本当に必要なのか?

この状況下、釣りを自粛している方は多いと思います。おそらく、その理由は「みんなが趣味を自粛してるんだから、釣り人も自粛しろよって言われるのが怖いからではないでしょうか?

僕は昔から、好きではない食べ物を食べさせられる際に「アフリカの子供たちは食べたくても食べられないんだから…」と言われるのがとても嫌でした。なぜなら、「アフリカの子供たちが食べられない」ことと「自分がそれを食べなければならない」ことの間に、論理的なつながりが全くないからです。だったらこの食べ物をアフリカに送ってあげてよ、と言ってしまうような生意気な子供でした…。

これと同じ構図で、感情論で釣りの自粛を求めてくる人は一定数いることでしょう。しかし、そこで「なぜ自粛が必要なのか」、あるいは「本当に自粛が必要なのか」ということを考えた方がいいのではないでしょうか。

大好きな釣りを自粛しているために、心が沈んでしまっている人は多いと思います。コロナウイルス拡大防止のために、自分ができることをしようという姿勢は大切ですが、その一方で、自分をどこまで犠牲にして良いのか?ということも考えるべきです。過度に自分を追い込んで気持ちを病んでしまい、結果的に自分を傷つけるようなことがあってはいけません。こういう時だからこそ、気分転換は重要なのです。

上でも述べたとおり、僕自身は、釣りという行動それ自体がコロナウイルスを撒き散らすとは考えていません。途中の行動を厳に律することで、ウイルスを広めることなく釣りを楽しむことは可能なのです。ただし、「仲間とワイワイ」しながらの釣りは難しいですが…

何でもかんでも一律に自粛、というのは、単なる思考停止に過ぎません。感染拡大防止のために、できる限りのことはしなければなりませんが、一方で意味のない自粛をする必要はないのです。釣りに限ったことではありませんが、その自粛は本当に必要なのか?ということは一度考えてみるべきではないでしょうか。

とはいえ、自分を律することができない人は自粛を

現在、コロナウイルスの拡大の勢いは止まるところを知らず、とうとう全都道府県に対して「県を跨ぐ移動を慎むように」との緊急事態宣言が出されるに至りました。一人ひとりの心がけがなくては、ウイルス感染の拡大は防止できません。最近は「コロナ疎開」という行為が見られるようになりましたが、こういう自分のことしか考えていない輩のせいで、まだウイルスに冒されていない地域にまで感染が拡大していくのです。

僕がこのログの中で書いた「家と釣り場の直行直帰」は、このご時世で釣りを嗜むための最低限の心がけだと思っています。また、このラインを守れば、釣りはコロナウイルスの拡大に関しては極めて安全な趣味であるとも思います。このご時世でも釣りを楽しみたいのであれば、このくらいはしましょう。そして、自分を律することができないのであれば、好きなことは我慢しましょう。コロナが落ち着いてからでも釣りはできます。

まずは、感染拡大防止のために自分がするべきことを考えましょう。楽しむのは、その上で。

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ポコペンDIY系釣り師
釣り、カメラ、ドライブ、登山、電子工作、プログラミング、料理などなど、興味の赴くままに手を広げています。釣りブログを標榜していますがいきなり何を書き始めるか自分でも予想がつきません…