以前、「8本撚りライン、微妙に使いづらいかも…」という記事を書きました。
それ以来、「8本撚りをもっと活用したい…」という思いはありつつも、トラブルを恐れて、実釣ではフロロカーボンや4本撚りラインばかりを使っていました。
目次
軽いリグを投げる必要が出てきた
海水温が下がってきて、そろそろナイトゲームで大型アイナメを狙える季節かな…と思い始めています。
夜のアイナメを相手にするには、3.5gのシンカーをストレスなくキャストできるタックルが必要です。
3.5gのタングステンシンカーに2/0のフック、これに4インチパルスワームをつけるのがいつものスタイル。
このウエイトをキャストするにあたり、フロロカーボンラインでは少々飛距離に物足りないものがあります。
また、PEラインを使うにしても、軽いリグを遠くまで飛ばすためには少しでも摩擦抵抗を減らしたいところ…
ということで、ちょっとチャレンジングではありますが、8本撚りラインを使用してみることに。
キャスティングも改善したし、多少はうまく投げられるようになっているはず…
釣行前はどうなることかとハラハラしておりましたが、結果、全く問題なく使えました。
ロッドを「曲げる」のが上手くなった
以前、マイクロキャストスプールを紹介する記事を書きました。
この記事の中で、自分のキャスティングを見直してみよう、みたいなことを書いたんですが、最近の釣行で毎回これを実践しています。
今まではどちらかというと、ロッドを「振って」、「投げて」いたのですが、このところはロッドを「曲げて」「弾き飛ばす」キャストができてきたように思います。
あなたが今までやってたのは、キャスティングじゃなくスローイングだったのね。
ロッドは「ビョインビョイン」させろ
ロッドを「ビシッ」と力強く振り抜いている人をよく見かけます。
よく見かけます、というより、僕自身もそうだったのかもしれません。
ずいぶん遠くで釣りをしているのに、ロッドを振る音がビシビシ聞こえてくる人もいるよ。
「ビシッ」と大きな風切り音がするのは、体の前でロッドを強く振っているからですね。
ロッドの反発力を利用してキャストすると、そこまで大きな音は鳴らないことがわかります。
後ろにロッドを曲げる際も、強く振る必要はありません。
手首を柔らかく使って、ロッドを「ビョインビョイン」させる感じでいいです。
慣れないうちは、キャストせずにロッドを振って「ビョインビョイン」する感覚をつかむのもいいと思うわ。
体の前の動きはリラックス
体の前では、ロッドに強く力を込める必要はありません。
後ろに曲げたロッドが前に跳ね返ってきたところで、ちょっと前に押し出してあげるだけでいいです。
感覚的なことなので、言葉で表すのは難しいけれど…あるとき急に「これだ!」って思える瞬間が来るよ。
わかる。一連の全ての動作が急にスムーズにつながる瞬間ってあるわよね。
フォロースルーは丁寧にやって、ラインが放出される向きにティップを向けてやると抵抗が減ります。
今までは道具が腕前をカバーしてくれていた
僕は普段、ライトゲームではaFishmanのBeams inte 6.4ULを愛用しています。
その溺愛っぷりは、今まで何度か記事にしてきました。
このロッドの凄いところは、キャストが多少へたくそでもライントラブルがほとんど起きないこと。
ブレーキセッティングもしっかりすれば、僕のようなキャスト下手でも致命的なバックラッシュはほとんど起きませんでした。
8本撚りラインというじゃじゃ馬
しかし、8本撚りラインを巻いたことにより、僕自身の腕のなさを痛感することとなりました。
コシのないラインでテキトーなキャストをすると、こんなに簡単にバックラッシュが起きるのか…と。
また、マイクロキャストスプールを導入したことも、バックラッシュの多発に拍車をかけていたように思います。
マイクロキャストスプールは回転力が落ちにくいから、ラインの放出速度を追い越してしまうことがあるのよね。
このことが結果的に自分のキャストを振り返ることにつながり、技術力向上のきっかけとなったわけです。
キャストがしっかりしていれば強力な武器になる
キャストも多少上手くなったことだし、そろそろ…との思いで久々の登場となった8本撚りラインですが、投げてみてびっくり!
こんなに使いやすかったっけ!?
ロッドの反発力だけで、ルアーが十分な飛距離を出してくれます。
余計な力も入らないので、精度も向上しています。
ようやくラインの力を引き出せるようになったんだね。
ますます釣りが楽しくなるわ。
タフな状況だからこそ、キャスト精度が重要
最近はタフな釣りが続いていますが、魚がいそうなところにしつこくキャストできればポツポツ拾えます。
無駄な力を入れずに高精度キャストができるタックルは、こういう状況でこそ真価を発揮します。
まだ本命のアイナメには出会えていませんが、今シーズン何とか1本は大型を手にしたいところ…
数少ないチャンスをものにするためには、無駄なキャストで魚にプレッシャーを与えないことが重要です。
狙ったポイントに一発でルアーを入れるために、8本撚りラインでの高精度キャストは欠かせない武器となることでしょう。
今後もますますキャスティングに磨きをかけていかなければ…
ナイトゲームのバックラッシュって地獄だからね…