起こるべくして起きたビギナーズラック

僕が釣ったのではなく、釣り未経験者の彼女にまんまと釣られたという話です…。激シブの今シーズン、未経験者にルアーフィッシングは酷な注文か?と思いましたが、ロックフィッシングの基本を伝えたら、貴重なワンバイトを見事に仕留められました。

ビギナーズラック?なんて負け惜しみを言ってみたくもなる釣行でしたが、これは単に彼女が基本を忠実に守った結果に他ならないのです。一般に言われる「ビギナーズラック」って、意外と起こるべくして起こっているものなのかも…?

状況がよくない今シーズン

アイナメにしろクロソイにしろ、今シーズンは不況というのが僕の釣り仲間およびその周辺の共通認識でした。しかし、だからと言って挑戦せずにいられるほど我慢強くもなく…なんとか納得の一本に出会いたいと思い、機会を見て現場に足を運ぶ日々。ポツポツと拾ってはいるのですが、いいサイズには出会えていません。

尺あるなしのアイナメくん…遊んでくれるだけマシかな^^;

夏が調子良かっただけに、この秋以降の不漁が信じられません。例年であれば、陸っぱりでも40upが何本か出てくれておかしくないのですが…

どうしても魚の重みを感じたい!!と、我慢できなくなったとある休日。クソ寒い中、未経験者を同行させるという暴挙に出たのです。

基本中の基本だけを教えた

彼女は釣り経験が全くありません。そんな人を、割りの悪い宝探しも同然の「真冬のロックフィッシング」に釣れていく僕は一体何を考えているのでしょうか…という話は置いといて。

釣り経験が全くないので、とりあえず基本だけを教えました。それは、ヘチに垂直にリフト&フォールさせるという釣り方です。ワームは、こ数回で実績のあったエコギア バグアンツ 3inch スパークルチェリーランデー、落ちてくるエビやカニを意識させる作戦です。この漁港では最も実績のある釣り方なので、「尺のクロソイでも釣れてくれれば…」と思って伝えた作戦でした。

最近は、暗くなり切ってしまうとパタっと釣れなくなるこのポイント。勝負は短い夕マヅメ。彼女には「今が釣れる時間帯だから、ここでダメならすぐに帰ろう」と伝えました。まだ少しだけ陽がある時間帯なので、「底の方を重点的に攻めた方がいい」とアドバイス。魚の浮いてこない時間帯に、ヘチのボトム沿いをネチネチは基本中の基本。これを繰り返してもらうことに。

事件は夕マヅメに起きた

日も沈み、夕映の時間帯となりました。ここで出なければ終了かな…と、若干の諦めモードが入ったその時でした。

ちょっと!こわい!助けて!! !!!!!!!!??????????

海に落ちそうになったのか!?と、彼女の方を振り返ると、どうもそうではない様子。その手の先をみると、見事にティップが真下に入ったロッドが延びていました。

これは…根がかりじゃねぇ!!

と、自分のロッドを置いて、急いでタモを出して、釣りガールをサポートするマ○ゲンさんさながらにダッシュ!!「耐えて耐えて、落ち着いて!!」「そこで巻いて巻いて!!」あの琵琶湖の変態釣りYouTuberもこういう気持ちなのかなぁ…なんて考えている暇はなく、とにかく牡蠣殻にひっかけて切られないようにとハラハラドキドキ!!足元がエグれているので、潜られたら気が休まりません。リーダーはフロロ の4号なので、なんとか持ってくれ…

バシャバシャ!!っと水面に顔を出したのは、なかなか良型のアイナメ!!この一本は確実に獲らねば!!

40cmありませんが…今シーズンは貴重な一本です

なんとか切られずにネットイン!!40cmはありませんでしたが、陸っぱり絶不調の今シーズンにあっては貴重な一本ではないでしょうか。それにしても、今シーズン追っかけて追っかけて顔を拝めなかった魚を未経験者が仕留めるなんて…ちょっと悔しいような、でも満足なような…不思議な感覚を覚えながら、その日は程なく釣り場を後にしました。

僕はそのままノーバイトで…

ビギナーズラックを考える

「ビギナーズラック」という言葉が今回のケースに当てはまるのかどうか?という疑問がありました。今回、彼女には基本中の基本だけを伝えていました。

伝えた作戦
  • 甲殻類をイメージした、ヘチのリフトフォール
  • 明るい時間帯なので、ボトム中心の攻め

これだけ

一方、なまじ経験のある僕は、あの手この手を試してみたのですが、有効打を出せずにいました。結果、基本中の基本を守った彼女に軍配が上がった、というわけです。もちろん、ヘチのリフトフォールが通用しない場面も多々あります。今回、その手がハマったという点も含めてビギナーズラックだ、と言ってしまえばそれまでですが、好き勝手やって釣れたわけではなく、基本を守っての釣果だった、という点は無視できないと思います。

困ったときは基本に忠実に。ビギナーズラック云々については置いておくとして、自分の釣りを見つめ直すいいきっかけになったと思います。経験豊富な人からは得られない教訓かもしれませんね。

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ポコペンDIY系釣り師
釣り、カメラ、ドライブ、登山、電子工作、プログラミング、料理などなど、興味の赴くままに手を広げています。釣りブログを標榜していますがいきなり何を書き始めるか自分でも予想がつきません…