先日の釣りでは8本撚りのPEライン(XBRAID UPGRADE X8)を使ってみました。
久々のPEラインに、ベイトで初めての8本撚りを使用。
このときの感想というのが「なんかちょっと実力を引き出しきれなかった感があるけど、良さげな気がしないでもない。まあファーストインプレッションだから許して」といった、なんとも中途半端なものでした。
はひ
第一印象は「8本撚り、扱いづらい…?」
正直な気持ちとしては「軟らかすぎてちょっとトラブル多いかな?」「滑らかな気はするけど、実感できるほどではないかなぁ…」という感じで。
8本撚りラインの使い心地にはちょっと疑問符がついていたところです。
扱いやすさは4本撚りに軍配
というわけで、リールに4本撚りを撒き直して「いつもの感触」を確認することに。
その結果…4本撚りと8本撚り、双方に実感できるメリット・デメリットがあるなと思いました。
結論から言うと、4本撚りの方がバランスよく扱いやすいという印象でした。
いつも使っているのが4本撚りだからね。
慣れの問題もあると思うわ?
用途が違うのかな?と感じた
では、8本撚りが全くダメダメかと言えば、決してそんな事はありません。
むしろ使い方さえわかってしまえば強力な武器になり得るとも感じました。
双方、場面によって使い分けが必要なんだろうな、というのが僕の結論です。
目次
8本撚りってどんな感じ?
冒頭にも紹介したとおり、先日8本撚りPEライン(XBRAID UPGRADE X8)を使用した第一印象を書きました。
その時に感じた4本撚りPEラインとの違いは以下のとおりです。
・(手で触った感じ)とても滑らか!←ただし、実釣影響があるかといえば…?レベル
・自重でダラ〜ンと垂れ下がるほどに軟らかい。悪く言うと「コシ・ハリがない」。
・飛距離は…そこまで変わるかなぁ?
・トラブルが多い!
あまりいい第一印象ではないわね。2回目のデートはお断りするレベルよ?
高い、トラブル多い…8本撚りにメリットなし?
正直、これだったらわざわざ高い8本撚りなんて誰が買うかよ!?って感じですよね。
僕も実際にそう思っていました。
しかし一方で、使い慣れてしまえばなかなかいいかも…?という記事も書きました。
よ、よく見てあげて!きっといいところもあるよ!
トラブルの有無はリールのセッティングやキャストによる
正直、自分で言っても「当たり前のことだな」と感じますが…
4本撚りに比べて、8本撚りはその辺がよりシビアだなという感想を持ちました。
特に、悩まされていたトラブルの多さについては、ラインのほか、新しく導入したマイクロキャストカスタムスプールに慣れていなかったことも大きく関係しているのかなと。
前回の釣りでは、キャストを見直したところ圧倒的に釣りが快適になりました。
使い方次第で、8本撚りPEラインも快適に扱えるということです。
ふーん。まぁ、工夫すればちゃんと扱えるってことね。けど、気を遣ってしょうがないわ?
じゃあ、4本撚りはどうなの?
そうなると気になるのが、「じゃあ、4本撚りに戻せばさらに快適な釣りができるのか?」ということ。
僕はもともと4本撚りを使ってきましたし、キャスティングも見直したこのタイミングでかつてのラインに戻せば、より快適に釣りができるのではないかと。
そこで、8本撚りはいったん巻き取り、代わりに4本撚り(XBRAID UPGRADE X4)を巻き直して釣りに行ってみることにしました。
結局、4本撚りのほうがいいんじゃなくて?
8本撚りと比べた4本撚りの印象は、上で述べたものと表裏一体です。
・(手で触った感じ)ちょっとゴワゴワ?←ただし、実釣影響があるかといえば…?レベル
・コシ・ハリがある。悪くいえば「しなやかさに欠ける」
・飛距離は…そこまで変わるかなぁ?
・トラブルは少ない?
特に、下のポツ2つは気になるところですね。
果たして、実釣で感じ取れるほどの差はあるのでしょうか?
4本撚りはハリがある
まず、巻いてみた感じは「やっぱハリがあるなぁ」といったところ。
多少ハリがあった方が、絡まりづらくて扱いやすかったりします。
ライン自体の取り扱いやすさはどうしても4本撚りPEラインに軍配が上がりそうです。
確かに、ある程度シャキッとしてる方が扱いやすいなぁ…
問題は、それが実釣にどう影響するか
注目すべきは、この特性が実際にトラブルの低減につながるのか?そして、飛距離に関係するのか?という点です。
安くて、飛んで、トラブルレスなら4本撚りでいいかぁ…ということになりそうですが、果たして…?
4本撚りラインで実際に釣ってみた
そんなわけで、いつもの漁港に。
ホームの漁港を追われてからというもの、最近はずっとここに通っておりますが、もう慣れたもんですね。
大前提として、正確なキャストはできるのか?
何をおいても心配なのはこれです。
ラインが変わっただけでルアーが右へ左へ逸れるとは考えにくいですが、力み、その他諸々の要因によりキャストが不安定にならないとも限りません。
魚に出会うチャンスを増やすためには、こういった舟と舟の間を安定的に通す必要があります。
舟に引っかけるのは絶対にNGなので、けっこうシビアなキャスト精度が求められるわけです。
コントロールに自信がなかったら、絶対に狙っちゃだめよ!
スプールとキャストの見直しにより精度を確保
この精度の課題については、マイクロキャストカスタムスプールの導入後にキャストを見直したことにより、結果的に大きな問題にはなりませんでした。
舟の間にちゃんとワームを通すことができ、無事に魚ともご対面できました。
最低限、不自由なく釣りができるレベルにはありそうです。
キャスト精度は、ラインよりは技術に依存するね。まぁ当たり前か…
【ちょっと余談】夜釣りでは白系のワームでキャスト精度を向上
夜釣りでは白いルアーを使った方が正確なキャストをしやすいように思います。
視認性が高いので、キャスト後も行方を追いやすく、「ちょっとまずい方向に飛んだな⁉︎」と思ったらロッド捌きである程度方向変えることができます。
最悪の場合、飛翔中のルアーにブレーキをかけて強引に引き戻すこともできます。
夜釣りでのトラブル軽減のためにオススメです。
飛距離はどうか?
結論から言うと、8本撚りのラインに比べると少々落ちるかな?といった印象です。
ガイドとの摩擦が大きい
リトリーブしていて気になったのは、ガイドとラインとの間の摩擦音が意外に大きいということです。
思ったよりずっと音が大きいわ!キュイキュイ言ってる!
こうして比べると、やっぱり8本撚りは滑らかなんだなぁ…
手にも摩擦の感触が伝わってくるので、ガイドとラインの擦れは大きいのかもしれません。
ラインが放出されている間、ずっと摩擦力が働いていることを考えると飛距離にそこそこ大きな影響を及ぼすのではないかと推測されます。
楽に飛距離を出すなら8本撚り
当日実際に投げてみた感触ですが、8本撚りの時と比べて、あとひと伸び足りないかなぁ…という印象でした。
距離を稼ぐためにロッドを強く振ると、余計な力がかかってしまい、結果にキャスト精度を落とすことにもつながりかねません。
楽に飛距離を出すという面においては、8本撚りの方が有利なように思いました。
軽い力で飛距離が出せるなら、それがキャスト精度につながるかもしれないわね。8本撚りにもメリットありそうじゃない。
トラブルは少ない
当日はバックラッシュを一度も起こさずに釣りを終えることができました。
風の影響を受けにくい
ラインにハリがあると、風の変化の影響を受けにくい気がします。
ラインが軟らかいと、ちょっとした風の変化で大きくたわみ、キャスト後のライン放出速度が変化しやすくなります。
これがバックラッシュの原因となるわけです。
この手のバックラッシュって、フロロカーボンだと意外と少ないよね。
ハリがあると絡まりにくい…のかな?
また、ラインが軟らかいと、手元のスプールでラインが浮いた時、スプールに沿った形をキープしにくいので、相対的に絡まりやすくなると考えられます。
どういうことかイメージしにくいかもしれませんので、以下に簡単な絵を用意しました。
余計に頭の中がバックラッシュした人もいるんじゃないかしら?
ただ、コシがないラインの絵からは凄まじい絶望感が伝わってくるよ。
ブレーキセッティングとキャスティング次第…というところはある
この点、ブレーキセッティングさえちゃんとやってしまえば8本撚りラインでもトラブルレスで釣りを楽しむことができるかもしれません。
ただし、4本撚りよりもシビアに考える必要があるということは意識しなければなりません。
やっぱり、扱いやすさは4本撚りに分があるわね。
双方のメリット・デメリット
現段階で感じている双方のメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。
ただし、8本撚りについては使い始めた日が浅いため、今後さらなる検証が必要です。
あくまでも現段階における感想です。
4本撚り | 8本撚り | |
---|---|---|
飛距離 | 飛ぶ | もっと飛ぶ |
トラブル | 少ない | 気を遣う |
扱い易さ | 扱い易い | 慣れが必要 |
総合的に見れば、4本撚りの方がバランスが良く扱いやすいなぁ、という印象です。
一方で、8本撚りが全く扱いづらいかと言えば決してそんな事はなく、ブレーキセッティングなどを適切に行えば十分に実践で活躍してくれるものと思います。
むしろ、飛距離の面では8本撚りの方が有利に働くと考えられ、使いこなせれば強力な武器になると思います。
バランス良く扱いやすい4本撚りと、ピーキーだけど強力な8本撚り…
どっちがオススメか?
PE初心者は4本撚り!
ここまでの話を総合すると、PEラインの扱いにあまり慣れていない人は4本撚りを使用するのがいいと思います。
4本撚りでもPEのメリットである飛距離を十分に生かすことができますし、8本撚りと比べて釣果が大きく劣るという事は決してないと思います。
入門者はこっちね。
「あとひと伸び」を求めるなら8本撚り!
一方で、より遠くにルアーを飛ばしたい、あと3メートル、5メートル遠くへ、という方であれば8本撚りを導入してみてもいいかもしれません。
慣れてきたらこっちにトライだ!
遠くに飛ばせるという事は、それだけで釣りを有利に展開できます。
トラブルのコントロールさえうまくできれば、強力な武器になってくれること間違いありません。
次回の釣りでは再び8本撚りのライン釣りをしてみたいと思います。
まだいまひとつポテンシャルを引き出せていない感があるので、しばらく使い込んでみようかなと。
トラブルとは適度にお付き合いしつつ…
はっきりしない男は嫌われるわよ?