最近の自分の投稿を振り返ると、ブイ周りを積極的に狙うような内容が多かったように思います。
確かに、ブイの周りには魚が着きやすく、うまく狙えば釣果を伸ばせる絶好のポイントではあります。
狙いを誤るとトラブルのもとに
しかし、実はロープが複雑に絡み合っていたりして、一歩間違えばトラブル連発なポイントでもあります。
漁師さんごめんなさい…
「ブイ周りが狙い目」なんて記事を書いておきながら、そこを攻めるリスクについて書かないのは無責任かなと思ったので、ブイ周辺の「投げてはいけないポイント」について投稿したいと思います。
結論から言うと、「ブイよりも向こうのエリアは危険がいっぱい」ということです。
個人的には投げないことを推奨します。
ブイとロープの関係について
岸壁の近くに浮かんでいるブイは、船を渓流するためのロープを固定しておくためのものです。
そして、そのブイはさらに別のロープで海底に固定されています。
Y字に張られていることが多い
海底との固定方法については漁港によってまちまちかと思いますが、おそらく以下のようなパターンが多いのではないでしょうか。
ブイが左右に流れないよう、3点以上で固定する必要があるんだね。
上の図は、地元の漁師さんから聞き取った情報を基に描いたものです。
まず、岸壁から風に向かって1本のロープが伸びています。
この部分は、釣りをしながらでも見えている部分ですね。
そしてブイよりも向こう側では、海底のアンカーに結ぶためのロープが2本伸びているそうです。
これらのロープは当然沈んでいるため、ほとんどの場合釣り人からは視認できません。
皆さんもロープの存在を感じとったことがあるはず…
ブイの向こう側に投げた時に、リグがなかなか着底しないなぁ…という感覚になったことがありませんか?
あ、わかる!リグが着底した時って、ラインがフッと緩むんだけど、それが起こらないことがあるのよ!
それは、ラインがこのロープに引っかかっている場合が多いと思います。
リグが着底するときは、手元に「トンっ」という感覚が伝わってくるはずです。
しかし、ラインがこのロープに干渉すると、リグがロープからぶら下がる格好になるので、手元に着底の感覚が伝わりにくいのです。
「あ、ロープに乗ってるな」と分かっていればまだ良いが…
水中のロープの様子がイメージできていれば、このような状態になっても、ロッドの操作でルアーロストを回避できる場合があります。
しかし、ブイの向こう側で何が起きているかわからない人の場合、そのままロープに引っ掛けてルアーを失ってしまうことが多いのです。
投げていいとこ、だめなとこ
ずばり言うと、ブイよりも向こう側には投げないことが最も安全だと思います。
君子、危うきに近寄らず。トラブルは徹底的に避けよう。
僕が釣りをしている地域の漁港では、図のようにロープがY字に張られていることが多いのですが、ロープの広がりがどの程度のものかはわかりません。
そのため、「ブイより向こう側でも、このエリアは確実に安全だ」ということが言い切れないのです。
わざわざブイの「向こう」まで投げなくても釣れる
例えば、クロソイのような魚はブイそのものの側に浮いていることが多く、ブイから2メートル程度離れたところにルアーを落としてやると、着水まもなく食ってくることがあります。
つまり、ブイより向こう側まで投げなくても十分に釣れるチャンスはあるのです。
着水点が少し離れていても、やる気のあるクロソイなら食ってくるわ!
というか、やる気のないクロソイは、いくらタイトに攻めても釣るのは難しいと思う…
地元の漁師さんから注意を受けたことがある
実は、ブイ周りを狙うことについて、地元の漁師さんから注意を受けたことがあります。
注意の内容は、まさに上で述べたようなことでした。
ブイのすぐそばに投げてたら、漁師さんに声をかけられたんだよね。
漁港は漁師さんの仕事場
係留用のロープは漁師さんが仕事で使っているものです。
漁師さんは、そのロープを手で手繰り寄せることもあり、そこに釣り針が引っかかっていると怪我の原因になります。
釣り人が現場に残す針は、漁師さんにとって迷惑以外の何物でもありません。
漁師さんにとっても迷惑だし、自分のお財布にも優しくないわ。
コントロールに自信がつくまでは、あまりきわどいところは攻めないようにしたいね。
釣り場を将来に残すためにも…
こういったことが重なると、ゆくゆくは漁港に立入禁止…なんてことにもなりかねません。
ただでさえ、釣り場にゴミを残していったり、夜中に集団で騒いだりと、漁師さんや近隣の住民に対して迷惑行為を重ねている釣り人が後を絶たない今日この頃。
夜中に釣り場で騒いでいる連中を見ると、「あー、このポイントも長くはないかな…」って思っちゃうよね。
想像力が働かないニワカが増えてきたって事ね。
特にその地域にお金を落とすわけでもない釣り人が、迷惑行為だけ残して帰っていく…
となると、地元住民の印象は悪くなる一方だと思います。
ルールやマナーを守り、地元の人々に迷惑をかけず、お気に入りの漁港で長く釣りを楽しみたいものですね。
筆者も、知識がなかった頃はよくロープに引っかけていたよ…