11月も中旬となり、ようやく気温も下がってきました。
ピックアップしたルアーを触ると冷たい感触が…
ようやく水温も低下してきたなぁと実感します。
漁港にメバラーが増え始めた
さて、漁港を見渡すとメバリングに訪れている人が多くなってきました。
まだ釣れている様子は見られませんが、そろそろ本格化してくる頃でしょうか。
僕もちょっとメバルを狙ってみようかなと思い始め、少しずつ準備をしているところです。
シーズンインに向けて、改めてメバリングの基礎を確認したいと思います。
ルアー入門者向けの釣りだけど、奥は深いわよ?
ナイトメバリングのシチュエーション
メバリングに限らず、夜釣りにおいて常夜灯の存在は欠かせません。
光に群がるマイクロベイトを追って、魚が集まってくるからです。
メバルはそのマイクロベイト自体、あるいはそれを追いかけてきた小魚を捕食します。
しかし一方で、メバルも外敵から身を守らなければならないため、長時間明るいところにとどまっているわけにはいきません。
一歩間違えると、僕たちも襲われる側になるからね。
老獪な大型メバルになるほど、簡単には姿を現さないわ。
メバルは暗いところに身を潜めている
例えば、常夜灯によってできた足下の影、あるいは常夜灯が届かなくなった暗いところ、さらには海底の障害物や海藻の間などに身を潜めています。
したがって、メバルを釣る際には、こういった「明るい隣の暗いとこ」を意識的に狙っていく必要があります。
獲物がよく見えて、なおかつ自分が見つかりにくい場所に潜んでいるんだ。
「明るいエリアの表層付近」を狙っても、良い成果が出る事は少ないと思います(一応、例外的に狙えるシチュエーションは紹介します)。
答えだけ先に言ってしまうと、「アミパターン」ってやつね。
足下、深場の釣り方
いずれの場合も、重めのジグヘッドを使うことが多いです。
水深にもよりますが、僕は2グラムから3グラム程度のものを使っています。
ワームはストレートタイプだけでいいと思っています。
クリアラメのアジアダーあたりが使いやすいですね。
この辺のセッティングは、ロッドをしならせやすく、飛距離も出せるので、初心者のキャスト練習にも適してるよ。
足下を探る場合
足下の明暗部を釣る場合は、バーチカルな攻め方を多用することがあるので、3グラム程度の重めのジグヘッドが使いやすいと思います。
足下の釣りで、壁際ちょんちょんは外せません。
上のレンジから探っていき、徐々に下げていきます。
クロソイさんの基本的な釣り方でもあるわね。
スイミングで誘うつもりで回収
また、ボトムに着いたら一気に回収するのではなく、スイミングでメバルにルアーを見せるよう意識しながら、適度なスピードで巻き上げましょう。
フォールに興味がなく、ライズに反応を示すメバルもいます。
自分より下から上にワームが追い抜いていく時、リアクション的に食ってくるメバルがいるよ
明暗部の境目は基本中の基本
また、明部のボトムに投げてやり、明暗部の境目を沿わせるように巻き上げてくるのも効果的です。
影のところに潜んでいたメバルが飛び出してきます。
遠くへキャストする前に、まずは近場を攻めることで釣果を伸ばすことができる場合があります。
いきなり遠くからメバルを釣ってくると、近場のメバルが驚いてしまうわ。そういった意味でも、近場→遠くの順に攻めるのは理に適っているわね。
明部の深場を探る場合
明るい場所を攻める場合は、深場を意識した方が好結果につながりやすいと思います。
深場とは言っても、ボトムスレスレと言うよりはミドルレンジぐらいが良いでしょう。
メバルは「上を意識しやすい生態」をしている
メバルは自分よりも深いレンジにいる獲物には興味を示しにくいと言われています。
なぜなら、目線が上を向きやすいような顔の構造をしており、さらに立ち泳ぎに近い格好で獲物を探すことが多いからです。
メバルの立ち泳ぎは、水族館で観察することができるよ。
ちなみに、クロソイに関してですが、こんな記事も書いておりますので参考になればと思います。
夜になれば、メバルは多少なりとも上のレンジに移動してくることが多いので、ワームをボトムスレスレに泳がせてもメバルが見向きもしてくれない…なんてことがよくあるのです。
自分より下にいるものには興味がないの。
水深がある場所では3グラム、そうでない場所では1.5グラムから2グラム程度のジグヘッドが使いやすいでしょう。
メバルの目線の「すぐ上」を泳がせる意識でルアーを操作します。
明部のトップに出てくる奴もいる
活性が非常に高い場合は、プランクトンを食べに表層までライズしてくるメバルもいます。
こういうシチュエーションでは、0.3グラム程度の超軽量ジグヘッドか、あるいはクリアラメ系のプラグを使うと効果的です。
これがさっき言った「アミパターン」よ!
プランクトンをイミテートするには?
プラグは泳がせるというよりも漂わせる意識で使います。
フローティングやトップウォータープラグが使いやすいでしょう。
クリアな素材でラメが入っているプラグは、プランクトンの集合体を表現できます。
動きが少ないから、忍耐の釣りになるよ…
常夜灯から離れた場所での作り方
常夜灯から離れた暗い所では、大型のメバルが表層付近まで活発に餌を追いかけていることがあります。
ただし、常夜灯から離れたところまで投げるには、ジグヘッドではある程度の重さが必要になってきますが、それだと表層付近を攻めるのがほぼ不可能となります。
そこで攻めの選択肢に上るのが、プラグもしくはフロートリグです。
遠方は竿抜けポイントになっていることが多いので、思わぬ釣果に恵まれることもあるわ
ちょっと難しいけど、狙う価値はあるよ。
扱いは面倒だが釣れるフロートリグ
フロートリーグは飛ばしウキでワームを飛ばす釣り方で、遠方の表層付近でもワームをゆっくり動かせるというメリットがあります。
一方で仕掛けを作るのが若干面倒であるというデメリットがあります。
また、少々仕掛けが長くなるため、安定したキャストのためにはある程度の長さのロットが必要となります。
ただし、それらのデメリットを受け入れてもおつりがくるほどの釣果が期待できます。
ただ、手軽な釣りをモットーとしている筆者は、あまりフロートリグを使わないらしいわ?
手軽に遠方の表層を狙うならプラグ
一方、プラグの場合はコンパクトなタックルで手返しよく遠方の表層付近を攻めることができます。
これは好みの問題ですが、僕はどちらかというとプラグを多用しています。
自分で作ってるくらいだからね。
シンキングペンシルの超スローリトリーブや、フローティングミノーのストップ&ゴーなどが効果的な場面が多いです。
メバリングにプラグを投入することへの抵抗感
ちなみに、メバリングを始めたばかりの方の中には、プラグでメバルが釣れるということに疑念を持つ方も少なくないと思います。
実は僕もその1人でした。
しかし、使う場面さえ間違っていなければ、メバルはちゃんとプラグでも釣れます。
それどころか、ブログでなければ攻め切れない場所があるということもそのうち理解できるようになると思います。
そもそも、筆者はルアーで魚が釣れると言うこと自体に疑念を持っていた時代があったわ。
それが今では、餌を一切使わなくなったよ。
基本を押さえて釣果アップ!
何年も前の話。
僕がある漁港でメバルを釣っていたところ、若い兄ちゃんたちが隣に入ってきました。
お互いに似たようなワームを使っていたのですが、僕は1キャスト1キャッチ、彼らはまったくのノーバイトでした。
あろうことか、彼らはど素人の僕に対し「プロの方ですか?」と聞いてきました(笑)そのくらい釣果に差があったのです。
プロはあんなへっぴり腰でキャストしないわ。
それは言わないであげて…
彼らはあまりにもラインに無頓着だったようだ
彼らのタックルを見せてもらったところ、太さにして8号ぐらいありそうな、強烈な巻き癖のついたナイロンラインを使っていました。
これではワームが飛ぶはずもなく、またまっすぐ泳いでくることもありません。
僕は彼らに「その糸ではちょっと難しいかな…」という残酷な事実を伝えました。
すると、彼らは「え?糸が関係あるんですか?」と。
誰でも最初は無頓着!
何が「基本」なのかを知ることが大切
ルアーにこだわる人は数多いと思いますが、糸にはある程度釣りにはまってからでないとこだわりが出てこないと思います。
しかし、メバリングに細いラインを使うというのは、この釣りを少しやっている人にとっては基本中の基本ですよね。
そのうちライン選び自体が楽しくなってくるよ!
それは一部の変態さんだけじゃないかしら… ?
なかなか釣果が出ないという方は、そんなメバリングの「基本」を何か見落としているのかもしれません。
シーズン本格化前に、今一度基本を振り返り、釣果につなげていきましょう。
ちなみに、僕もここ2回ほど釣果に恵まれていないのですが、何か忘れてることあったかな…
ようやく僕たちも活動しやすい季節になったね。