生意気にも Fishman Beams inte 6.4ULの使用感を語ってみる①

Fishman の最新ロッド「Beams inte 6.4UL」が我が家に届きました。2月デリバリー予定とのことでしたが、上旬に届くとは思っていなかったので、嬉しい誤算です。

レビューなんてできるほど道具の知識があるわけではないのですが、あまりに嬉しいので使用感を書いてみたいと思います。

「メバリングにベイトフィネスのメリットはない」という気持ちは今でも変わりませんが、それはあくまで「メバリングにベイトのアドバンテージってそんなにないと思うよ」という意味。ベイトタックルはキャスティング自体が楽しく、それはつまり普段の釣りにもうワンポイント楽しさを追加できるということ。

また、ソルトでライトリグを使う機会は、何もメバリングに限ったことではありません。アイナメやクロソイ、キジハタなどなど、ターゲットは多彩です。

今回は、第一印象からキャストフィールまで。新しく仲間に加わった Beams inte 6.4UL は、僕に新たな楽しみをもたらしてくれそうです

実際の魚とのやり取りについては、諸事情により別の機会に…

Beams inte 6.4UL のスペック

Beams inte 6.4UL の特筆すべき点はなんといってもルアーウェイトの下限「0.8g」というところ!軽量リグが苦手とされるベイトタックルにおいて、アンダー 1g がキャスト可能と堂々と言ってのける強気な姿勢に、Fishman の自信が現れています。正直、1g を切るリグについては、いくらベイトタックルが進歩してもスピニングの飛距離・安定性には追いつけないと思いますが…それでも、スピニングに持ちかえることなく軽量リグを扱えるというメリットは大きいと思います。

ウェイトの上限は 10g。加減を 0.8g としているあたり、一番オイシイのは 6〜7g あたりでしょうか?この辺は僕が一番好んで使うウェイトで、このロッドに一気に食指が伸びた理由のひとつがここにあります。

6.4ft というレングスに 103g という自重で、取り回しの良さを実現しているところも個人的に好印象。一箇所で粘らずにテンポよくポイントを撃っていくスタイルに向いています。

詳細なスペックについては、公式サイトをご覧ください。

全長:193cm(6.4ft) マテリアル:4軸カーボン99% ガイド:Kガイドチタン+ステン 自重:103g 継数:3ピース 仕舞寸法:74cm グリップ長:36cm ルアーウェイト:0.8~10g ライン:PE0.3~1号

Fishman 公式 web サイトより引用 https://www.fish-man.com/beamsinte64ul.html

第一印象は「…なんか、硬くね…?」

「持ってみた」感じです。

Fishman 代表の赤塚ケンイチ氏が動画で「ピンピンなイメージ」と語っている通り、かなりシャープな印象を受けます。スペック上 0.8g から投げられると謳っており、もう少し軟らかいイメージを持っていたため、第一印象は「…なんか、硬くね…?」でした。「0.8g どころか、2g 投げるのもキツいんじゃ…?」と思ったほどです。

持ってみた段階では、超軽量リグの取り扱いに若干の不安を覚えました。正直、「他の人のレビューを待ってから注文すればよかった…」とまで思いました。しかし、こればかりは釣り場で実際に振ってみて、ルアーを投げてみないとわかりません。キャストフィーリングについては一旦保留です。

あとは、「魚がかかった時にちゃんと曲がってくれるのか?」という心配。これについては、実際におもりを吊るして曲がりを見てみればある程度答えが分かります。

「曲がるけど強い」は健在

ということで、ペットボトルに半分の水を入れて吊るしてみました(250g)。

25cm のメバルでだいたい 250g くらい

ベリー部までしっかり入っています。持ってみたときの「硬い」印象からすれば、意外と曲がるな、というのが正直な感想です。硬いロッドだと、どうしてもバイトを弾いたり、ファイト中にバラシたり…というのが多くなるので心配だったのですが、ちゃんと魚の動きに追従する柔軟性は持っています。ここは流石の Fishman といったところでしょうか。

UL としては十分なバットパワー

さらに、尺メバルの平均的な重さといわれる 500g を吊るしてみました。

30cm のメバルでだいたい 500g くらい

写真には入っていませんが、吊るした 500ml のペットボトルはちゃんと床から離れています。尺メバルの重さを吊るしても、バット部がしっかり残って負けません。ベリー部でいなしながら、強いバットパワーで浮かせるスタイルで勝負できそうですね。

もちろん、静かに吊るしたオモリと実際のファイトは別物ですが、いずれにしても UL クラスのロッドとしては十分なパワーを持っていると言えそうです。根がキツいポイントでなければ、クロソイやアイナメのようなパワフルなロックフィッシュとも渡り合えると思います。

「曲がるけど強い」Fishman のロッドの特徴は、このモデルにもしっかり引き継がれているようです。

超軽量リグは、「勝負できる程度」には投げられる

最も気がかりなのはキャストフィーリング。先に述べた通り、アンダー 1g キャスト可能と謳うには硬くないか…?いうのが正直な気持ちでした。

今、手持ちで最も軽いジグヘッドは 1.2g。これにワームをつけてキャストしてみます。

結果、カルコン BFS で17巻きくらいのところまで飛んで行きました。1巻きが 68cm なので、ざっと 12m くらいラインが出たことになります。飛距離としては 10m 弱といったところでしょうか。この方法ではあまり正確な距離を出すことができませんが、勝負できる距離まで投げることは可能です。

今回使ったラインはフロロカーボンの 8lb(2号)で、さらに風もあったので、超軽量リグには少し条件が悪かったように思います。PE ライン使用で風の条件がよければ、もう少し飛ばせるかもしれません。あとは練習次第…

0.8g がキャスト可能というのも、誇大広告ではないと思います。が、ストレスなく投げられるか?と言われたら、そこはまだ試していないのでなんとも…

とはいえ、リールの性能もあってのこと

余談ですが…今回改めて感じたのは、カルカッタコンクエスト BFS というリールの素晴らしさです。カルカッタコンクエストシリーズといえば、どちらかというと巻き心地に注目されがち。しかしBFS に関しては、それに加えて「優れたマグネットブレーキ」も見逃せないポイントだと思います。

僕は、ベイトフィネス用リールにとっては遠心ブレーキよりもマグネットブレーキの方が合理的なブレーキ機構だと思います。マグネットブレーキは、キャスト直後から着水直前まで緩やかに効き続けます。そのため、キャスト時の立ち上がりを殺しすぎることなく、かつ後半のルアーの失速の際はしっかりとスプールの回転を抑制します。これは、スプールの抵抗を受けやすく、かつ空気抵抗による失速が大きい軽量ルアーに適したブレーキ機構です。ただし、着水直前までブレーキが効き続けるため、飛距離が出にくいというデメリットもあります。

カルカッタコンクエスト BFS は遠心ブレーキとマグネットブレーキのハイブリッドのような機構を採用しており、回転数に応じたブレーキングが可能になります。そのため、後半はブレーキの効きが緩やかになり、従来のマグネットブレーキよりも飛距離が出やすくなっています。

ベイトタックルで超軽量リグを投げられるようになったのは、ロッドだけではなくリールの性能の向上も大きく寄与していることを忘れてはいけません。

余談の余談…遠心ブレーキに
遠心ブレーキはキャスト直後に強いブレーキングが働き、立ち上がりの過剰な回転を押さえつける一方、回転数が落ちる後半ではブレーキがほとんど効かない機構です。そのため、スプールの抵抗の影響が少なく、かつ失速も小さい、比較的重めのルアーに向いています。

ナイトロックのウェイトが投げやすい

手持ちの道具で個人的に最も扱いやすいのは 5g シンカーのリグでした。ワームも含めると、トータルで 7〜8g くらいでしょうか。この辺のウェイトだと、無理に力を加えなくてもしっかりロッドが曲がり、戻りの速いティップがリグを弾き出してくれます。

僕はナイトロックでこのウェイトをよく使います。ボトムよりちょっと上〜中層をフワフワと浮かせて誘うイメージです。晩秋のクロソイや極寒期の夜アイナメを狙うには欠かせないウェイトです。

このロッドが最も活きるのは、メバリングやアジングよりもナイトロックではないかと思います(個人的な趣味もありますが…)。

「バーサタイル」を高次元で実現したライトゲーム用ロッド

「硬い」という第一印象から、使い勝手への不安があった Beams inte 6.4UL。しかし、蓋を開けてみれば、超軽量〜軽量リグを無理なく扱える便利さを高次元で実現したロッドでした。

しなやかさを持ちながらも、しっかりとしたバットパワーを持つこのモデル。メバリングからクロソイ、アイナメまで、漁港ならこれ一本でこなせそうです。ロッドを持ちかえることなく、これらの幅広いターゲットを相手にできるのは大きなメリットです。今後の僕の釣りにおいて、主力となることは間違いない機種です。

実際に魚とファイトしたレポートは後日書きます。ん?なぜ今回書かなかったのかって?そりゃ、アレですよ。…魚がインタビューに応じてくれなかったんですよ…

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