ライン選びも釣りの楽しみの一つ。こと、メバリングをはじめとするライトゲームに関しては、ルアーの動きに大きく影響する重要なファクターとなります。
僕は、ルアーを自作するようになってからラインの重要性を強く感じるようになりました。特に、ラインの重さがルアーの動きに大きく関わってくるのです。
三者三様 ラインの特徴
ラインにも様々な素材が使われており、また同じ素材のカテゴリーにあってもメーカーごとの特色があったりと、本当に千差万別です。ここでは、どこそこのメーカーのなんというラインがああでこうで…という話はせず、ごく一般的なラインの特徴をおさらいします。
ナイロン ・PE・フロロの特徴
- 比重が水とほぼ同じ
- 適度に伸びる
- クセがあまりなく、扱いやすい Good!!
- 吸水等による劣化が他のラインに比べて早い Bad…
- 比重が小さく、水に浮く
- 伸びがほとんどなく、巻きの釣りでは感度抜群
- 細い号数でも強い引っ張り強度がある Good!!
- 根ズレにはからっきし Bad…
- 比重が大きく、水に沈む
- ラインがたるんでいても、自重によりアタリをとらえやすい
- ナイロン ほどの初期伸度はないが、力を加えればナイロン並みに伸びる
- 根ズレに強い Good!!
- 太いラインはスピニングで扱いづらい Bad…
他にもさまざまな素材がありますが、僕自信は使ったことがないので、ここでは省略します。エステルラインは使ってみたいと思いつつ、なかなか試す機会がありません…
「比重」に焦点を当てると…
水より軽いか?重いか?という点は、ルアーの操作に大きく関わってきます。以下の図は、各ラインの特徴を超・極端に描いたものです。
シンキングルアーのトレースコースを想像すると、
といった感じになるでしょうか。
一方、フローティングルアーのトレースコースを想像すると、
といった感じに。
もちろん、ルアーの浮力によってはこの限りではありませんが、同じルアーでも使うラインによって全く異なるレンジを通りうるわけです。
ラインはルアーの初動を左右する
ここでいう「初動」は、ルアーの動き出しが上向きか、下向きか、ということです。誤解を恐れずに言えば、ルアーが下向きに動き出せば潜り、上向きに動き出せば浮きます。もちろん、ルアー自身の比重やウェイトのバランスにもよりますが、上で書いたことから大きく外れることはないと思います。
水面直下を泳ぐ「フローティングペンシル」を作る
水面直下を泳ぐルアーは、浮いたメバル に効果抜群!表層付近を意識してるメバル を狙いたいけど、かといって引き波は立てたくない…というときは、是非投入したいのがこのフローティングペンシル。
フィールドの水(淡水でも海水でも)よりちょっとだけ軽いペンシルを作ります。水よりも軽いので、当然このペンシルはフローティングの挙動をします。では、このフローティングペンシルをどうやって水面直下に潜らせるか?
答えは簡単ですね。そう、フロロカーボンラインを結ぶのです。フロロカーボンラインを結ぶことにより、ルアーの初動が下向きになります。また、フロロカーボンラインの自重により、ルアーがやや頭下がり傾向の姿勢をとるため、背中側に水流を受けることになります。この水流による抵抗で、ルアーが水面直下に沈むのです。
もちろん、ルアー本体のウェイトバランスも重要ですので、フロロカーボンラインを結べば必ずこうなる、というものではありません。例えば、ウェイトボールをルアーのテール部分に集中させてしまうと、ルアーのお尻が下がり、頭が上がる姿勢になります。こうなるとルアーの腹側が水を受けるため、水流はルアーを浮かせる方向に力が作用します。これでは水面に飛び出してしまいますし、泳ぎの姿勢としてもあまり良くありません。あくまでもルアー本体は丁寧に作った上で、ラインを選択することが重要です。
ラインは釣りの生命線!
ライン一つで釣果が激変!という経験を、僕自信何度もしています。極端な例だと、PE0.4号ではまったくアタリがなかったのに、0.2号に変えた途端に連発…なんてことも。釣れないのはルアーのせい?場所のせい?いやいや、ラインのせいもあるかもしれませんよ?釣り場に何個もリールを持ち込むのは大変かもしれませんが、別のラインを巻いた換えスプールを一つ携帯しておくのは大いにアリだと思います。