久々のPEラインの扱いが難しく、泣き言ログが続いていたポコペンです。
マイクロキャストカスタムスプールを導入していた
実は今回、
ということの他に
・ マイクロキャストカスタムスプールを導入した
という超・ドラスティックな変化があったのですが、一気に色々書きすぎると記事がゴチャつくな〜と思い、しばらく黙っていました。
スプールの変更は、キャストにもろに影響してくるからね。
マイクロキャストは回転の立ち上がりがめっちゃスムーズなので、キャストの時に力を入れすぎると大変なことになるんだ…
タックルの使い勝手が劇的に向上
この2〜3回の釣行で、マイクロキャストスプール×PEラインの組み合わせに慣れてしまったところ、マイタックルがとてつもなく強い武器に進化!
船の間もスパッと通せるようになり、これまで狙えなかった場所からも魚を誘い出せるようになりました。
素晴らしいのひと言。
手のひらを返しすぎて、腱鞘炎にならないか心配です。
ていうか、手首がもげそうな勢いね。
目次
フィールドを変えたことで、キャスト精度が必要になった
17カルコンBFSの純正スプールも素晴らしいんです
肉抜きがしっかりされて軽い上に丈夫で、軽量ルアーでも反応良く立ち上がり、標準搭載のスプールとしてはこの上ない出来だと思います。
そのため、「カルコンBFSのスプールは純正で十分」という思いに縛られ、カスタムスプールの導入を今の今まで見送ってきました。
まぁ、満足しているところに新しい道具を導入するメリットもないからね。普通は。
新しい漁港に挑戦することになった
通い慣れた漁港が来春まで立ち入り禁止ということもあり、今シーズンは釣り場を変えています。
新しい釣り場は、船やブイ、ロープが多く、ロックフィッシュの好ポイントが港内に点在しています。
しかし、ルアーを船に引っ掛けてしまうようなことがあると、地元の漁師さんに迷惑がかかることでしょう。
そういう事態が続くと、最悪の場合、釣り人が締め出されてしまう心配があります。
他の釣り人の迷惑にもなるから、本当に気をつけなさいよ?
しかし、船の間にこそ、ブイのキワにこそ魚がいる…
そういった場所を攻めるためには、高いキャスト精度が必要です。
キャスト精度と飛距離を両立させるためには?
ルアーを船の間に通すにしても、なるべく遠くに飛ばしたいもの。
しかし、飛ばそうとして力むとキャスト精度が落ちます。
軽い力で遠くまで飛ばすことができれば…
カスタムスプールで飛距離が激変する?
ネットを歩き回っていると、スプールを変えることでルアーの飛びが激変するという記事に度々出会いました。
今までは「そんなに変わるもんかね?」という思いでそれらの記事を眺めていたのですが…
いろんなところで語られているわけですから、それなりに信憑性はあるのかもしれません。
決して安い買い物ではありませんが、この機会に僕はカスタムスプールを導入してみることにしました。
スプールだけで10,000円もするんだから…それなりのメリットがないと説明がつかないよね。
PEラインのための浅溝スプールを選択
軽い力で少しでも飛距離を出すために、PEラインを使うのは自然なことだと思います。
僕もその考えで最近PEの使用を再開しました。
太さは0.4号をメインにしているので、浅溝で十分。
ということで、今回はAvailのマイクロキャストカスタムスプールを選択しました。
【Avail/アベイル】シマノ 17カルカッタコンクエストBFS用 NEWマイクロキャストカスタムスプール(ベイトフィネス用) 【17CNQ15R】
購入元は、かっ飛びチューニングキットでお馴染みのヘッジホッグスタジオさん。
ドレスアップパーツなども豊富に取り揃えており、見ているだけでも楽しめます。
マグネットの増強が必要
ちなみにこちらのスプール、純正スプールよりも内径が大きくなっており、マグネットブレーキからの距離が遠くなっております。
そのため、標準搭載のマグネットだけではブレーキの効きが弱く、補助マグネットをつける必要があります。
Avail/アベイル】補助マグネット8個セット 【21SLX15R, 17CNQ15R, 16ALD15R専用】
標準搭載のマグネットの上に重ねて貼り付けます。
これにより、マグネットとスプールの距離が近づき、ブレーキの効きがよくなるのです。
昔、Abu GarciaのRevo LTを購入した時もブレーキマグネットを増強したなぁ…と、当時を懐かしみながら作業しました。
この頃のアンタってば、バックラッシュばっかりで釣りどころじゃなかったわね(笑)
誰でも通る道だよ!
…きっと…
装着してみた
カルコンBFSに装着してみると、こんな感じです。
このスプールは5色展開ですが、赤色を選択した理由は、やはり釣りには情熱を持って取り組みたいという思いと、ガンメタに深い赤色がビシッと映えるからということ
ではなく、赤しか在庫がなかったからです。
XBRAID UPGRADE X8を巻いた
飛距離を求めるため、8本撚りラインという選択。
スプールエッジの赤がチラッと覗く感じがオシャレでいいですね。
結果的に、このカラーにして正解でした。
かっこよさで道具を選ぶのも、楽しみの1つではあるわ。
軽い!強い!カスタムスプール
純正スプールも軽いですが、このマイクロキャストカスタムスプールはさらに軽いですね。
しかも、肉抜きせずにこの軽さ…
剛性の高い素材を、強度を保ちつつ限界まで薄く加工しているのでしょう。
技術力の高さが伺えます。
カスタムスプールを実践で試してみる
さて、スプールを変えたぐらいでどの程度キャストフィールが変わるものか…
実釣で確かめてみます。
ブレーキ強めから徐々に調整
スプールが軽いということは、回転の立ち上がりが鋭いということです。
ちょっとした力で勢いよく回り出すということは、ブレーキセッティングを誤るとすぐにバックラッシュにつながります。
まずは、マグネットブレーキは最大、メカニカルブレーキも締め気味からスタートし、少しずつ調整していきます。
あら、少しは成長したみたいね(笑)
回転の立ち上がりがめちゃくちゃ軽い!
やはり、立ち上がりはよく、スプールからの糸の放出が純正品よりもさらにスムーズに感じます。
キャスト時に親指を離した瞬間、スプールが回転を始めるまでのごく短い時間に軽〜くショックを感じるのですが、このショックが純正品よりも小さいように思います。
伝わるかなぁ…
なんか、糸の出方がすごくスムーズだ(小並感)
あまりの回転性能の良さに戸惑う
しかし、やはり懸念していたとおり、回転性能があまりに良すぎるため、ちょっと油断するとトラブルにつながりました。
本当に少しずつ、少しずつ調整していったのですが、あるところよりブレーキを緩めると途端にバックラッシュが増えます。
かなりピーキーです。
「いつものキャスト」ではトラブル連発
僕は普段、ロッドを後ろに振りかぶって前に振り抜く感じでキャストしています。
「いや、みんなそうでしょ?」と言われそうな、極々普通のキャストだと思うのですが、このマイクロキャストスプールでは振り抜くと即バックラッシュです。
ちょっと、これでは飛距離は望めません。
カスタムスプール、期待外れか?
遠くに飛ばせるようになると、期待に胸を膨らませて買ったパーツですが、とんだ期待外れでした。
やっぱり、僕には純正スプールの方が合っているようです。
…というのが、マイクロキャストスプールのデビュー戦&第二回戦での感想でした。
ちょっと、道具のせいにするのはないんじゃない?
いやぁ…でも、今まではうまく投げられてたんだよ。
ちょっと待て!導入目的を振り返ろう
よくよく考えると、ちょっとこの感想はズレています。
そもそも、このスプールの導入目的は、軽い力でルアーを飛ばすことにより、障害物周りでのキャストコントロールを上げることです。
振りかぶって、思い切り振り抜いて遠投することが目的ではありません。
オープンウォーターの釣りじゃないんだから…
もしかして、僕の使い方が間違っているのかも?
三度目の釣行で、僕はこのスプールの真価を見ることになります。
ロッドの反発「だけ」で十分だった
ベイトタックルの使いどころってどこだったっけ?
僕の中では、
・ 太いフロロカーボンラインを使いたい場面
・ バーチカルな誘いが必要な場面
・ キャストコントロールが必要な場面
が思い浮かびました。
・ 思いっきり遠投したい場面
は、ベイトタックルの使用目的にないんですよね。
遠投したければ、スピニングタックルを使えばいいだけの話で。
結局、これが真理なんだよね…
「キャスティング」に立ち返る
そういえば、ベイトタックルを使い始めたばかりの頃、どうしてもキャスティングがうまく決まらなくていろいろと調べた結果、村田基さんの動画に行き着きました。
ロッドをビヨンビヨンとしならせて、その反発だけでルアーを飛ばすというもの。
決して腕を強く振ってはいませんでした。
ベイトタックルの導入目的、マイクロキャストスプールの導入目的を振り返り、初心に戻って自分のキャストを振り返ることにしました。
片手でロッドを「後ろに曲げる」
動画をご覧いただければ分かるとおり、ベイトキャスティングでは「ロッドを後ろに曲げる」という動作が非常に重要です。
この動作を確認する場合、手首を柔らかく使える片手キャストが効果的です。
まずは、ロッドを後ろに「ビヨ〜ン」と曲げることを意識します。
ロッドを手の延長だと思うと、この感覚が掴みやすいと思います。
曲げたあとは「元に戻す」
ロッドをしっかり後ろに曲げたら、それを鋭く振り抜くのではなく、元の位置に戻す感覚で前に出します。
そして、タイミングよく親指を放すと…驚くほど綺麗にルアーが飛んでいきます。
余計な力や動きがないため、スプールに無駄な回転が生じることがなく、バックラッシュが激減します。
こういう、超・基本的なことって意外と忘れがちだよね。
両手持ちは「曲げる感覚」をつかんでから
両手持ちの方がロッドの軌道が安定するため、まっすぐ飛ばしやすくなります。
しかし、いきなり両手でこれをやろうとすると、ロッドを2点で支持するため動きが固くなり、後ろに曲げている感覚を掴みにくいです。
まずは片手で「後に曲げる」感覚をつかみ、慣れてきたら両手持ちに切り替えましょう。
力みがなくなれば、コントロールがつく
力みが入ると、動作にブレが生じます。
そうすると、ロッドのスイングの軌道が安定せず、左右にルアーが逸れてしまいます。
ロッドの反発を利用する意識を持てば、力みも排除できますし、無駄な振りかぶりやフォロースルーも必要なくなるため、狙ったコースへルアーを飛ばすことだけに集中できます。
キャスト(cast)は本来、「何かに向かって物を投げる」という意味があります。この言葉には、「狙いをつける」という意味が内包されているのだと思います。
一方、力を込めて遠くに物を投げる際はスロー(throw)が使われる場合が多いと思います。
僕は、キャスティングの意味をいつの間にか見失い、スローイングをするようになっていました。
「あー、そういやキャスティングってこうだったな」と、今になってようやく原点を取り戻した感じがします。
飛距離を「落とさない」ことが軽量スプールの真価
上の方で「あまりの回転性能の良さに戸惑う」という見出しをつけました。
こうして振り返ると、戸惑うのは当然ですね。
このスプールはキャスティング用に作られているのであって、決してスローイング用ではないのです。
スプールの適材適所について考えさせられた
小さい力でルアーを飛ばす際には、「遠くに投げる」というよりも「飛距離を落とさない」という意識の方が重要で、それに見合った道具を選ぶ必要があります。
マイクロキャストスプールの回転の立ち上がり性能は、この「飛距離を落とさない」ことに如実に効いてきます。
狙ったコース上の、いつもより少し奥へ投げるために開発されたスプールなんだなと、三度目の釣行でようやく気付きました。
コントロールさえつけば、オイシイ竿抜けポイントに届く!
マイクロキャストカスタムスプールの使い方が分かってしまえば、それからの釣りは実に快適でした。
小さい動作でルアーを弾き飛ばすことができるので、狙ったコースにキャストが決まります。
「竿抜け=遠投」ではない
「竿抜け」というと、どうしても「誰も届かない遠くのポイント」を思い浮かべがちですが、意外と近距離にもあったりします。
届くけれど、投げられない…キャスト精度があれば、そんなポイントを攻めることができます。
船の間は、手近な竿抜けポイント
今通っている漁港には、当然ながら僕以外の釣り客も多く訪れます。
しかし、船の間にキャストしている人を見たことがありません。
ということは、そこは決して叩かれない、完全なる竿抜けポイントです。
警戒心の弱い魚がいるはずです。
シーズンが本格化してきたことも相まって、この日はかなりイージーにクロソイが釣れました。
船の脇を通すと、面白いくらい魚が飛び出してきます。
狙い通りの場所から魚を出せる喜び…マイクロキャストカスタムスプールが、それを実現してくれました。
コントロールに自信がなければ、障害物周りはNG
最後に、お願いの意味も込めて…
キャスト精度に自信がなければ、船の間やブイ周りなどを狙うべきではありません。
キャストミスが自分の首を絞めることになる
先にも述べたとおり、船に針を引っ掛けてしまうと漁師さんの迷惑になり、長期的には釣り人自身の首を締めることにもつながります。
これ、本当にダメだからね‼︎
また、ルアーロストは単純にお財布にも優しくありません。
まずは、キャスト精度を高めるところから
船の間では、ルアーが左右に逸れてしまうと一発アウトですが、ロープ周りであれば、立ち位置を変えることで対応できますので、最初はそのような場所で練習するのが良いと思います。
くれぐれも、キャストが安定しないうちは船周りを撃たないようにしましょう。
・ 超久々にPEラインを使用した
・ 久々のくせに、使ったこともない8本撚りラインを巻いた