素人でもルアーが作れるってとこを見せるぞ③

さてさて、金属パーツを仕込んで、せっせとバルサを削ったのが前回の記事。今回はセルロースセメントでのコーティングです。コーティングという工程は、もちろん耐久性の向上と見た目の仕上がりのために重要なのですが、比重のコントロールという観点からも気を抜けないのです。

コーティングで重さを調整する

注意!!
コーティングの際は、必ず換気しましょう!!

ルアー製作もいよいよ大詰めです。セルロースセメントどぶ漬けでコーティングしていきます。コーティングをすることによって、水に強く、丈夫なルアーに仕上がります。塗装してからさらにセルロースを重ね塗りすることで、見た目も艶やかで非常に美しい仕上がりになります。

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感想(2件)

コーティングを行う際は、頭側→乾燥→お尻側→乾燥→頭側→…の順にディッピングと乾燥を繰り返すのが基本です。乾燥させる際、重力の影響でどうしてもセルロースセメントが下の方に垂れてきますので、下になっている方がコーティングが厚くなります。そのため、頭とお尻を交互にディッピングすることで、バランスよくコーティング膜が作れるのです。

さて、コーティングにはあまり語られないもう一つの意義があります。それが、重さのコントロールです。通常、コーティング材は一度塗っただけでは十分な強度が出ないため、何度も重ね塗りします。重ね塗りしていくと、コーティング材の重さが徐々に加算され、少しずつルアーの比重が増していくことになります。

数回のコーティングを経て、ルアー本体の重さは2.06gから2.15gに増えました。

数回の重ね塗りでも結構増えるものです

さらに何度か塗り重ねて、2.29gまで増えました。

コーティング前から0.23gの増加は結構デカイですね

フックとスプリットリングを加えると、全体の重さは2.71gになります。そろそろ実際に水に投入して、浮かぶか沈むか、どんな水中姿勢をとるかを確認してみましょう。

浮くか?沈むか?見てみる

フックとリングを取り付けて、風呂に投入してみます。先ほど、バルサ部分の体積が2.60㎤と計算され、またルアー全体の重さが2.71gと示されましたので、その比重は1.04g/㎤となり、淡水はおろか海水にも沈むはずです。

が…

頭がコンニチハ

最初、体積を1cm×1cm×5cmで計算しましたが、一辺の長さの測定に誤差があったのかもしれません。また、比重や比容を計算する際に小数点以下第○位を丸めていますので、この点の積み重ねが少し効いているかもしれません。いずれにせよ、誤差の要因があちこちにあるので、この段階で比重の見積もり誤りがあるのはごく自然なことです。なので、この工程で実際に水に入れてみてルアーの挙動を試してみることをお勧めします。とくにサスペンドを狙っている場合は細かく調整しましょう。スナップやショックリーダーも実際に付けてみるといいと思います。

理想の重さになるまでコーティングする

あとは、セルロースセメントに漬けては乾かし、漬けては乾かし…を繰り返して、重さを微調整していきます。ただし、この工程でできるのは本当に「微」調整ですので、やはりバルサを削る時にある程度は設計思想を固めておく必要があります。シンキングにするなら、削りの段階でガッツリ削っておくことです。

僕の場合はスローな釣りが多いため、シンキングよりのサスペンド(スーパースローシンキング、とでも言う?)を作る機会が多くなっています。そのため、ギリギリフローティングのところまで削って、コーティングで微調整…という作業が必要になります。なので、僕は一本が仕上がるまでかなり手数がかかるんです…

パーツで調整するという手もある

理想の重さにならない場合、フックやスプリットリングの重さで調整するという手もあります。同じ番手のフックでも、太軸と細軸で重さが違ったりするので、重量のコントロールのためにいろいろ試してみるのもいいと思います。僕の場合、水中姿勢を変えるために、前後で別々の重さのフックを使うこともあります。ライトゲームのルアーは非常に繊細なのですが、そこが面白いところでもあります。

目玉をつけて、コーティングして…完成!!

というわけで、3回にわたってお送りしてきた「素人でもルアーが作れるってとこを見せるぞ」シリーズですが、いよいよ最終工程です。目玉シールをつけて、命を吹き込みましょう。

目玉シールは、大量販売の安いやつでいいんです

目玉シールをつけたら、あと数回コーティングします。シールの凹凸がなくなるくらいまで繰り返せばOKです。

塗装はまたの機会に

本当は、目玉をつける前にスプレーで塗装するのですが、今回は省略しました。まずは、超基本中の基本となるルアーの作り方を紹介したかったので、こだわりポイントは別の機会に回すことにします。大丈夫!!塗らなくても釣れます!!こういうカラーのルアーもあります!!

塗装する場合は、色流れを防止するためにひと手間ふた手間かけなければいけません。ここがルアー製作の新規参入を阻む大きな壁の一つだと個人的には思っています。まずは、自分で作った無塗装のルアーでも釣れる!!ということを実感していただきたいのです。そこに楽しみを感じることができたら塗料を買えばいいのだと思います。

また、機会を見てルアー製作の記事をアップしていきたいと思いますので、「興味はあるけどなかなか手が出ない…」という人の参考になれば幸いです。図らずも三部作となってしまったこのシリーズ、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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