家で釣りの上達を目指す 〜ピッチング編〜

コロナウィルスのせいで、世の中自粛ムードが漂っていますね。漁港は人が密集していないため、ウィルスのやりとりの可能性は極めて低いと言えますが、その途中はどうでしょうか?立ち寄ったお店で、自分がコロナをもらう、あるいは自分が他人にコロナをうつしてしまう、ということも十分に考えられる状況です。

ここは、釣り狂いを自認している僕としても、いったん我慢の状況かなと思っています。かといって、釣具に触らずじっとしていることもできません。落ち着きのない人間で…(汗

ということで、自宅でできるスキルアップについて考えてみました。

1Kの玄関に向けてピッチング練習をする様子がこちら

我が家、7.5畳の1Kにつき、お世辞にも広いとは言えません。庭があるわけでもなく…しかし、こんな狭い場所でも釣りのスキルアップができればな、と思い、いろいろ考えました。

狭い場所…と言えば、僕は漁港でよく船周りを撃ちます。小場所で正確なキャストに必要なスキル…と言えば、そう、ピッチングですね。

ピッチングは、ロッドの振り幅を小さくして、飛距離を犠牲にする代わりに精度を高めるというテクニックです。狭い我が家でも充分に鍛えられます。

そんなわけで、昨夜思い立って、早速練習。その様子は、Twitter で紹介しています。

ピッチングについて、誤解している方がいます。「振り子」のイメージを強く持ちすぎるあまり、ロッドのティップを高いところに構えてしまうものです。これでは、本当に「ただの振り子」になってしまい、大した飛距離を望むことはできません。

上の動画をご覧になれば気づくと思いますが、僕はロッドのティップを下から出しています。アパートの天井にティップが着くほど高く構えることも、あるいはそこまで振り上げることもありません。また、下から出しているからといって、ルアーが床にぶつかってしまうわけでもありません。アパートのスペースでも充分に投げられるのがピッチングというテクニックです。

制限のある環境が上達を加速させる

「振り子」のイメージを鵜呑みにすると、ルアーをロッドからブラーンとさせて、自分のすぐ目の前にフワッ…→ちゃぽんっ…と着水させる、半径3m程度のテクニックのように思えますよね。

しかし、実際には10m程度は飛ばせないと釣りにならないことが多く、近距離用テクニックのピッチングにおいても、飛ばせるに越したことはないわけです。ところが、この距離まで飛ばすとなると、振り子の要領でフワッ…ではなかなか難しくなります。

また、上記の考え方では、低弾道で投げることも難しくなります。障害物の下にルアーを入れたい時など、低弾道ピッチングが必要となる場面は数多くあります。

そこで必要なのが、「振り子に勢いをつける」ためのアクションを入れること。最低限の幅で、ロッドを振り上げることは必要になります。

ただし、振り上げ幅は「最低限」です。大きく振り上げる必要はありません。最初の構えからフォロースルーの終わりまでで、45度くらいでしょうか。

最初は、ロッドのティップを手に持ったルアーと同じくらいの高さに構える
目線よりちょっと上の高さまで、手首で振り上げる

アパートの床と天井にロッドがぶつからないようにイメージしましょう。実は、この床と天井の制約が、無駄な動きの排除につながり、ピッチングの上達を加速させます。

ロッド・リールの握り方

僕の場合、ピッチングから即ロッド・リールを操作したいので、ピッチングはスリーフィンガーのパーミング状態で行います。テンポよく釣りができるのがピッチングの大きなメリットなのに、ワンフィンガー⇄スリーフィンガーのチェンジでそれを乱されるのをあまり良しと感じないのです。また、スリーフィンガーでもキャスト精度が落ちることはありません。

【個人的オススメ】グリップエンドは内側に

手首を大きく動かすことができます。僕の場合、肘まで使ってしまうとピッチングの精度が下がります(※)ので、手首だけでロッドを大きく動かせるよう、この構えからスタートします。

※ルアーを投げる際、動かす関節が多ければ多いほど、ロッドの軌道を不安定にさせる要素が増えます。精度を求めるなら、無駄な動きは少なく!

手首の返しだけで、充分にロッドを動かすことができます。

また、目線−利き手-ルアー−ティップ−ターゲットを一直線に並べる際、最も体勢に無理を生じないのがこの握り方です。そのため、左右のコントロールが極めて付けやすいという特徴があります。

その人のフォームによっては外側もアリ

同じく、手首の可動域をフルに使うとすれば、外側にグリップエンドを置く構えもあります。

内側に構えた際と同様に、手首を大きく動かすことができます。

ただし、この構えをとると、手首を返した際にグリップエンドが腕に当たり、フォロースルーが悪くなってしまいます。また、内側に構えた時に比べてサイドキャスト気味になるので、左右方向の精度に難を感じることがあるでしょう。したがって、内側に構える場合よりも、オススメ度は下がります。

「中間」のメリットは少ない…かなぁ?

個人的に、これはナシだと思っています…手首の可動域が小さく、ある程度の距離を出すためには肘も大きく使う必要があります。

よほどの事情がなければ、この構えを採用する必要はないと思います。

自粛ムードだからこそできることがある

まあ、僕くらいの釣り狂いになれば、実際のフィールドで延々キャスト練習(釣れない言い訳ではなく、本当に練習)をしても何の苦にもならないのですが、まともなアングラーであれば、フィールドに立ったらまず釣らなくては!と考え、現場で練習する気にはならないと思います。これは当然の心理だと思います。海に出たなら、やっぱり釣りたいですもんね。何のために釣り場に行ってるんだ、という話です。

しかし、技術の反復練習によってのみ向上するものです。ストイックに練習しなければ、キャスト精度の向上は望めません。正確なキャストができれば、魚の着き場にちゃんとルアーを落とすことができ、無駄なプレッシャーを与えることなくターゲットを仕留めることもできるようになります。僕はまだその域ではありませんが…

フィールドに立てない今こそ、技術向上のチャンスです。さあ、アングラーの皆さん、今は家に引きこもりましょう!そして、練習!練習!また練習です!!

スキルを劇的に向上させて、成長した姿でフィールドに立ちましょう。

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ポコペンDIY系釣り師
釣り、カメラ、ドライブ、登山、電子工作、プログラミング、料理などなど、興味の赴くままに手を広げています。釣りブログを標榜していますがいきなり何を書き始めるか自分でも予想がつきません…